ひとりごと


2023


  8/29   オノマトペ T



 フワフワ ムクムク モコモコ フンワリ  …どれが合うでしょう?


新聞の書評に乗せられて、一見硬い題名の本に挑戦!
「言語の本質」今井むつみ(心理学)と秋田喜美(言語学)の共著。

筆者は、元来軽んじられていたオノマトペの重要性を力説。
物の様子、動作を細かく表現できる立派な言語であると。

ソロソロ、ノソノソ、スタスタ、ノッシノッシ、ブラブラ…。
同じ「歩く」でも、その様子は微妙に、いや、かなり違う。

オノマトペは国によって違うけれど、世界共通の部分もあるという。
言語の音による感覚は、それほど違わないらしい。
オノマトペを聞いただけでどんな物かどんな状況かが想像できる。
言語として立派に成立しているそうな。

赤ちゃんはどうやって言葉を覚えるのか?
そもそも物には名前があるということを理解するまでに時間がかかる。
何度も周りの言葉を聞くうちに、自然と学習していく。
形、手触り、音など、オノマトペは言語学習の重要な手助けになると。

我が孫(9か月)は、まだ言葉を知らない。
オノマトペを駆使してペラペラしゃべるのはいつだろう?
まずはスクスク育ってヨチヨチ歩くのが先かな?





  8/22   やってはみたけれど…



 「壁抜け男」  パリ・モンマルトルにて 2014


シンドイッチマンの会話

「何でもやってみなければ分からないもんだ」
「確かに。マイナンバーカードなんか、随分たつけどなんだかなぁ」
「皆が欲しがるわけでもないし、これ以上紐付けって大丈夫なの?」
「さあ?」

「成人年齢を18歳にしたのってどうなんだろうね?」
「選挙権はあっても酒、煙草、ギャンブルはだめって矛盾してない?」
「契約だけは大人扱いで、騙される奴が多いって。どうするよ?」
「さあ?」

「最近、郵便が遅くないか?」
「土日祝日はお休みで、届くのが遅いよね」
「郵政民営化って、よかったのかね?」
「さあ?」

「本能寺の変って、結果が早すぎたね」
「いずれ誰かがやったと思えば、口火を切ったってことではあるな」
「天下は取れなくても、体制を変えたことに満足してるのかな?」
「さあ?」

「プーさんの戦争はどうなんだろう?」
「なかなか成果は出せず、引っ込みがつかなくなったな」
「大体、戦争って仕掛けた方が負けてる気がするけど…」
「…となると、終わりが見えているのか?」
「さあ?」





  8/17   さだ まさし



 俺の愛する女は生涯お前 ただひとり…「関白宣言」の最後のセリフ


産経新聞のさだまさしの連載コーナーが、毎日の密かな楽しみだった。
波乱万丈の人生は、下手な小説より面白い。
歌のヒットの陰にバッシングあり、映画製作で借金まみれになったり…
でもいつでも一生懸命、何があろうとめげずに立ち上がった。
年に100回以上のコンサートを開催し、30年で35億の借金を完済。
若い頃のとんがった顔が今は別人、まん丸好々爺。

借金の返済中に?ご存知「関白宣言」は「関白失脚」となった。
以下はその歌詞…

 お前を嫁に もらったけれど 言うに言えないことだらけ
 かなり淋しい話になるが 俺の本音を聞いとくれ
 俺より先に寝てもいいから 夕飯ぐらい残しておいて
 いつもポチと二人 昨日のカレー チンして食べる
 それじゃあんまり わびしいのよ
 忘れていいけど 仕事も出来ない俺だが
 精一杯がんばってんだよ 俺なりに それなりに

2、3番は、もっと哀れで長いので省略…。
最後は「がんばれ!みんな!」と、世のお父さんへのエールが続く。
さださん! これからも、ずーっとがんばれー!





  8/12   譲る 譲らぬ 譲られる



 ここは譲らないよ


白髪染めをしなくなってから、席を譲られることが増えた。

電車内で、帽子とマスク姿で澄まして立っていたら…
前に座っている若い女性が、譲るかどうか、値踏み?している。
数秒の間合いがあって、ついに立ち上がり、「どうぞ!」
あら、結論はそっちだったの!?
帽子とマスクでは隠し切れない何かが…?

最近は観念して?シルバー席に堂々と座る。
お年寄りが来たら、自分より確かに年上となれば譲る。
婆さんに譲られたくはないだろうなぁ、と思う時は譲らない。
やれやれ、どちらさんも迷うよねぇ。

  白髪染めの 人には譲らぬ 本白髪 (若作りの人へのエチケット)





  8/5   シルバーいろは川柳 U



 共白髪 よくぞここまで まあ一献


年を取るのは当たり前のことだけど、それを受け入れるのは難しい。
「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」
これは喜劇王のチャップリンの言葉。
遠くから見て笑ってみると、意外と冷静になれるものかも…。


 かものの ファッション真似て 浮いている(沈むよりいい)

 んこ者 といわれるわりには 弱腰で (ぎっくり腰の常連)

 そ見して 人にぶつかる 段差で転ぶ(なに見てんのよ!)

 まるのは 貯金ではなく コレステロール(脂肪もね)

 ん絡は イエデンにしてと スマホ持ち(スマホはアクセサリー)

 れみろと いわれるのが落ち 老いスポーツ(怪我が付きもの)

 き見上げ 俳句できずに めまいして(靴を履いてもめまいが…)

 過ごして 生きているかと 疑われ(常に生存確認が必要)

 もない家事 やらずにとうとう ゴミ屋敷(ショベルカー登場?)

 くをして 動かぬうちに 寝たきりに(楽は苦の種)

 かしのこと 覚えているが 今は忘れる(さっき何食べた?)


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